うみのくるしみ

よっこらしょっと重い腰をあげてさ

火を見た

昨日、久しぶりにたくさんの人、5人くらいの他人に会った。ずっと家で仕事をしていて、休みの日も彼氏や家族、気の置けない友人以外と会わない生活をしていたからあんなにたくさんの他人と会って仕事や食事をするのは半年ぶりだった。「こんにちは」と言ってから四時間が経過したころから、肩に錘が乗ったように重く痛くなってきた。足も、腰もだるかった。


解散になって、帰り道を一人で歩いている時の心は晴れやかで、るんるんした。お腹もいっぱい。しかもタダだった。ありがとうという気持ち。別にイヤだったわけじゃない、楽しかったなとすら思い始めた。


家に帰ってさて寝ようか0時過ぎ。太ももに違和感を感じて、触れると冷たく強ばっていた。それにふくらはぎが痛くて仕方ない。足が全体的にだるくて、私の物じゃないみたいで、悲しくなってきた。体が不調だと心が弱るのか、心がワンテンポ遅れてようやく自覚してくれるのか、逆もまた然りか。腰から下を今すぐ取り外したくなった。眠ってくれない頭も。悲しくなってきた。うううと泣いていた。隣で寝ていた彼氏が、キャンドルの火を見るかと聞いてきた。それからわりばしとガス火でキャンドルに火をつけてくれて、ついでにごぼう茶をいれてくれた。その火を見ながらワーワー泣いた。熱かったけどたまにごぼう茶を啜った。炎の揺らぎの名前って何だっけという話をした。キャンドルの炎は二度同じ揺れ方をするのかと話しかけた。しばらくすると眠くなってきて、体は変わらず痛かったけどあまり気にならなくなって、もう火を消して寝ようと思った。フーと息を吹きかけて火を消した。もぞもぞ布団に戻った、深呼吸したらいつのまにか寝ていた。昨日火を見た。